アプローチ

神経相関を明らかにする

心理物理実験や、脳機能計測を通して、知覚や認知に関わる神経基盤を明らかにします。最近では特に、「時間」や「数」の情報処理に関わる神経メカニズムに注目し、それらの情報の脳内表現や、知覚との関係について研究を進めてきました。今後はこれらの研究をさらに深化させるとともに、脳が情報を効率的に表現・処理するメカニズムや、脳における情報表現の様式がヒトの思考や言語にどのような制約を与えているのかについても、研究を進めていきたいと考えています。

  • Hayashi MJ, Ivry RB (2020) J Neurosci.
  • Hayashi MJ, van der Zwaag W, Bueti D, Kanai R (2018) Commun Biol.
  • Hayashi MJ, Ditye T, Harada T, Hashiguchi M, et al. (2015) PLoS Biol.
  • 因果関係を明らかにする

    脳機能計測の弱点は、知覚や認知と脳活動の相関関係を明らかにできる一方で、それらの因果関係を明らかにできないことです。そこで私達は、体を傷つけることなく脳を刺激できる経頭蓋磁気刺激(TMS, tSMS)や経頭蓋電気刺激(tDCS, tACS)といった手法を用いることで神経活動を一時的に干渉・操作し、知覚や認知がどのように変化するかを明らかにすることで、因果関係を明らかにします。現在は主に、時間や数の知覚が、脳刺激によってどのように変化するかを調べています。

  • Hayashi MJ, Kanai R, Tanabe HC, Yoshida Y, et al. (2013) J Neurosci.

    能力を拡張・創生する

    心理物理実験や脳機能計測、脳刺激実験等によって得られた知見をベースに、ウェアラブルデバイスによる外界情報の収集や生体情報の計測、機械学習、および感覚刺激や脳刺激の手法を組み合わせ、ヒトの知覚や認知能力を向上させたり、自らの意思で制御したりすることができる技術を開発します。さらに将来的には、これまでヒトが持ち合わせていなかった新たな能力を獲得する手法を開発し、これを社会実装することを目指します。

  • JSTさきがけ「人とインタラクションの未来」